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【自作DVDはこれに注意!】結婚式の動画を作るときのポイント4選

結婚式で演出の仕事をしているしぽっぽです。

 

披露宴では「オープニングDVD」や「プロフィールDVD」、

余興でDVDを作る方など、映像を上映する場面はたくさんありますよね。

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個人的に作って観るだけならどんな作り方でも問題ありませんが、

披露宴で上映となると、作り方に困ってしまう方もいるのではないでしょうか?

式場によってルールが違う場合もありますが、実は紐解いてみると、

「ここは絶対に守れば大丈夫!」といったポイントがいくつかあります。

 

結婚式で映像上映・アドバイスをしている筆者が教えたい、

DVDを作るときのポイントを4つお伝えしたいと思います!

 

結婚式のDVDを作成するときのポイント4選

制作について

映像の縦横の比率を確認しよう

映像を作り始める際、「16:9」にするか、「4:3」にするか

表示が出る映像ソフトがほとんどかと思います。

「一番上に出てきたから16:9でいいや~」と安易に選択してしまうと、

当日スクリーンに映された映像を見て、イメージと相違あることもしばしば…。

 

「もっとスクリーン全体に映したいのに!」となってしまわないように、

どの比率で作ればいいか、必ず式場スタッフに確認してから制作スタートしましょう。

 

「16:9」は横長の長方形のような比率

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「4:3」は正四角形に近い比率となります。

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式場に常設されているスクリーンによって変わってきますので確認しましょう。

 

映像の最初と最後にはブラックを!

映像ソフトの0秒から上映スタート!ももちろんOKですが、

ぜひ映像の最初と最後に「黒の静止画(音声なし)」を入れてみましょう。

 

こちらは上映するスタッフ目線でお話しますが、

黒の静止画があることで、司会者からの「それではご覧ください」の合図で、

余白を持たせながら映像を映し出すことができ、

見た目がきれいにスタートすることができるんです!

最後もおなじで、「ブツっ」と映像が切れるよりは、黒の画像があることで、

余韻を持たせながら終了することが出来ます。

 

秒数の目安としては、

最初は「1秒~3秒」、最後は「5秒以上」入れるのがベストです!

ぜひ試してみてください♪

 

メニュー画面はつくらない

ディスクの費用削減や、スタッフの手間を考え、

1枚のDVDに焼いてくれる新郎新婦様がいらっしゃいます。

お気持ちはとっても嬉しいのですが、実は当日の上映が難しくなってしまうのです…。

 

メニュー画面などを作り、

チャプター1にオープニング、チャプター2にプロフィールを入れたりすると、

万が一DVDデッキの読み込み不具合があった場合、

本当はオープニングDVDを再生するはずが、

いざ上映してみると、プロフィールDVDが再生…なんてことも。

 

いくつかのDVDを自作される場合は、

「1枚の映像につき、1枚のDVD」に焼いてください。

いちスタッフとしてのお願いです…(涙)

 

こちらのマクセルは、商品種類も豊富でとても有名なメーカーです。

コストパフォーマンスが良いのが最大の魅力で、信頼性もバッチリです♪

 

動画データは「DVD-video形式」へ変換しよう

動画が出来上がったら、空のDVDディスクに焼く作業が必要ですよね。

実はかなり多くの新郎新婦様が、

出来上がった動画データをそのままDVDに焼いて持ってきてしまうため、

式場のDVDデッキで再生出来ず、再提出…といったことがあります。

 

パソコンやスマホでは、動画データ(mp4など)の再生は出来ますが、

DVDデッキでは、再生不可となります。

DVD-video形式とは、「DVDプレーヤーで再生できる規格」のことです。

作った動画データを、このDVD-video形式に変換することで再生ができます。

 

必ず変換してから持ち込むようにしましょうね!

 

2.テロップ(文字入れ)について

「セーフティーエリア」を意識しよう

映像ソフトで制作する際、枠ギリギリまで文字入れを行うと、

上映した時に文字が欠けてしまうことがあります。

 

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修正の手間を省くためにも、

画面枠の「80%以内(セーフティーエリア)」を目安に文字入れしましょう!

 

3.内蔵する音楽について

著作権に関しては、色々な情報が混在して焦っていまう方も多いと思います。

著作権の詳しい説明は別サイトでご説明しますので、

DVDを制作するにあたっては、下記を注意いただけたらOKです!

著作権フリーの音源を活用しよう

映像内に著作権に関わる音楽を入れる場合は、

必ず「複製権(CDや配信音源などをコピーして利用すること)」の申請が必要です。

 

色々と手間がかかってしまうので、音楽のこだわりがない方は、

著作権フリーの音楽を内蔵することをおすすめします!

 

著作権フリーの曲は知名度が低いものが多いので、

「あんまり良いものは無いんじゃ…」と思う方もいると思います。

しかし、実際はそんなことはなく、有名でなくても雰囲気が素敵な曲は沢山あるので

ぜひネットで探してみてください!

 

1点注意をお伝えすると、

著作権フリーの曲はあくまで、「著作権料」がかからなくなるだけで、

曲を購入する際に料金がかかるものも中にはあります!

もちろん、購入料金がかからない曲もありますので、納得いく音楽を探しましょう!

 

アーティストの曲は要注意!

著作権フリーの曲があるとはいえ、やっぱり好きな曲は使いたいですよね。

私が新郎新婦様と打合せをする際は、「DVDに音楽は内蔵せず、

CDの同時再生で対応しますね」とお伝えしています!

 

これは、無音の映像に合わせて希望曲のCDを同時再生することで、

曲の複製利用は行っていませんので、CDの演奏利用のみとなり、

結婚式場がJASRAC包括契約を結んでいれば、申請自体が不要になります。

つまり、新郎新婦様で申請をする手間が無いということになります!

 

ただ、人の手作業となるため、秒数の誤差は必ず出てきてしまいます。

曲のカットなどこだわりたい方は、ご自身で申請することをおすすめします。

 

4.DVDの確認について

自宅のDVDプレーヤーで確認しよう

出来上がったDVDは、ご自宅にDVDプレーヤーがある場合は、

必ず再生ができるか確認してから式場に持ち込むようにしましょう。

 

パソコンやスマホで再生できても、当日式場で再生するのはDVDプレーヤーです。

持ち込んでからやっぱり再生できなかった…なんてことがないようにしたいですね!

 

盤面へ記載を忘れずに

色々な種類のDVDを作る方は、ぜひ盤面に

「挙式日」「ご両家名(名前)」「映像名」を記載しましょう!

 

式場スタッフは、たくさんの新郎新婦様のDVDを預かっています。

見た目が似ていると、中身の映像の判断に時間を要してしまいますので、

ぜひご協力いただけますとうれしいです!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

形式やら著作権やらで、作ることが億劫になっていた方も、

こちらで不安を解消できましたら幸いです。

もちろん、式場によってルールが異なると思いますので、確認してみてください。

 

素敵な映像演出で、当日を盛り上げましょう♪